業界裏話

ワクチンの副反応がしんどいのでお値段を調べてみた

こんにちは!レイです!

ワクチン2回目の接種が完了しました!

レイ
レイ
普段ほとんど熱を出さないのに、小学生ぶりに熱が38度後半まで上がってけっこうしんどかったです。

無料で受けれるワクチンですが、これだけの破壊力を持ったワクチンにかかっているお値段を調べてみました!

コロナウイルスのワクチンの値段

2021年8月、政府が仕入れたワクチンの値段は配送料を含めて1回あたり平均2400円であることが分かりました。

ワクチンの資材例
  • ワクチン配送セット
  • ワクチン書類キット
  • 希釈用生理食塩液
  • 注射針
  • 保冷ボックス

これらはインフルエンザワクチンと同様の資材のため、今年はインフルエンザのワクチン供給が遅れる懸念があるそうです。

資材の他に、約-75℃の超低温冷凍庫も用意する必要があります。

ワクチンそのものの値段のほか、政府は人件費などの接種費用として、医療機関に全国統一の単価で接種1回目、接種2回目ともに2070円を支払います。

ワクチンと接種費用を合わせると2回で8940円です。

EUが製薬会社と結んだ契約では、コロナワクチンの価格が225~1860円ほどだそうです。

ベルギーの外務相がワクチン予算の追及を受けて、政府の購入数や金額の一覧表をTwitterに投稿したとき、守秘義務がある6社のワクチンの契約価格が掲載されてしまいました。

一覧表の中でワクチンの値段が最安だったのはアストラゼネカで、いちばん高かったのはモデルナでした。

アストラゼネカは当面ワクチンから利益をとらない方針をとっています。

インフルエンザワクチンとの比較

インフルエンザワクチンについても調べてみました!

インフルエンザの予防接種は任意であり治療ではないので、健康保険がききません。

接種の料金は病院の立地・人件費・仕入れ価格をふまえて病院が自由に決定します。

幅がありますが、平均は1回あたり3,000円台後半のようです。

大人は1回ですが、13歳未満は2回打つ必要があります。

価格に差があってもワクチンの中身は一緒で、製造しているメーカーが多数あります。

日本のワクチン製造メーカー
  • 第一三共株式会社
  • KMバイオロジクス株式会社
  • 一般財団法人阪大微生物病研究会
  • デンカ生研株式会社
  • MSD株式会社
  • 田辺三菱製薬株式会社
  • 北里薬品産業株式会社
  • 武田薬品工業株式会社
  • Meiji Seika ファルマ株式会社
  • アステラス製薬株式会社

インフルエンザワクチンの相場は災害や税金にも影響され、年々上がっているそうです。

インフルエンザの流行にも注目が集まります。

例年インフルエンザは約1000万人と推定されていますが、2020-2021年のシーズンは約1000分の1に減り、1万4000人でした

定点観測で流行の目安とされる数値を超えず、調査が始まった2000年以降で初めて流行がなかったシーズンになります。

一方で猛威をふるっているコロナウイルスのワクチンは2回受けなければいけないのに加え、ファイザーとモデルナが2021年8月にワクチンの値上げを発表したため、相場が上がる可能性もあります。

仮にコロナのワクチンの費用が自費負担になった場合、インフルエンザより負担が大きそうです。

ワクチン製造企業の業績

企業成績も少し見ておきます。

モデルナという企業はワクチンが話題になるまで知らなかったのですが、2010年にアメリカで設立されたベンチャーバイオ企業でした。

モデルナは2021年4~6月決算で売上高が前年同期比65倍の43億ドルを計上し、最終利益も赤字から黒字に転換しました。

アメリカのファイザーは2021年4~6月決算で売上高が前年同期比92%増の189億ドル、純利益は59%増の56億ドルでした。

イギリスのアストラゼネカの4~6月期の売上高は、前年同期比31%増の82億ドル。

アストラゼネカのワクチンは副反応の懸念で普及が遅れましたが、冷蔵(2~8℃)で保管できるワクチンを開発し、安いワクチンの配布を実現しています。

売上は伸びていますがワクチンでは利益をあげない方針のため、利益は圧迫されているようです。

今後のコロナワクチン

2021年8月末、政府は1.7兆円で計6億回以上のワクチンを確保しました。

ちなみに日本政府の2021年度予算は全体で106.6兆円、全国民への10万円給付予算が12.8兆円、日本でもっとも売上が大きいトヨタの2020年度売上が27.2兆円です。

日本の人口は13億人弱、現在接種対象外となっている12歳以下も含めて2回摂取するとしても必要量は26億回です。

なぜ6億回も確保する必要があるの?と思う方もいると思いますが、3回目の接種や変異株に対応したワクチンを含めて確保しており、2022年は2021年と同じ量を確保する考えです。

また、日本の接種対象外の12歳以下の人口は1割です。

レイ
レイ
ワクチンによる発熱は一生に一度だと思っていましたが、来年も打つんでしょうか。。

現在ワクチンはモデルナ・ファイザー・アストラゼネカの3社が承認されており、

武田薬品工業はモデルナのワクチンを輸入しているほか米ノババックス社のワクチンを国内工場で生産し、販売する計画があります。

塩野義製薬・第一三共もワクチンの開発に取り組んでおり、塩野義は最短で21年度中、第一三共は22年中に承認が目標です。

まとめ

  • 政府が仕入れたワクチンの1回あたりの値段は平均2400円、政府が医療機関に支払う費用は2070円
  • 人件費なども含めた2回の費用合計は8940円
  • 3回目の接種や変異株のワクチンも含めて6億回以上のワクチンが確保されている

最後までお読みいただきありがとうございました!

参考URL:
ファイザーとモデルナ、EU向けワクチン値上げ FT報道
ワクチン価格、1回2400円 政府、確保に1.6兆円
EUのワクチン価格「暴露」 1回分225~1860円―ベルギー閣外相

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